2019年4月30日火曜日

映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲 感想

実を言うと初見ではないのですが如何せん当時見たきりで見直すということをしてなかった作品で時代の区切りもあり久々に見直して感じたことなどまとめられたらなと。
 
 もちろん有名なところで言えばあのタワーを上るシーンとか断片的な記憶はもちろん残っていたのですが細かいところもうおぼろげでしたね。

昔見た時はもっと長い作品だと感じていたのですが思ったより短いというかシンプルで驚きましたね。おそらくバスで20世紀博に突っ込んでから風間君たちがほぼフェードアウト状態になって野原一家にシフトして最後までいくっていう構成だったからなのかなと感じました。

今改めて見た上で大人たちが懐かしさを享受することの楽しさと恐ろしさの描写と随所に見られるユーモアさシュールさのバランス感覚がすごいなぁって感じましたね。ぞくっとくるところや素直に笑えるところ見ていて自然に喜怒哀楽全部顔に出ちゃうそんな作品でした。

当時見た時は元ネタとかもたぶん全然理解できてなかったんったんだろうなぁって今見ると思うところは多かったですね。制作していた番組やらテレビのお笑いネタとかね。あとサトーココノカドーってイ〇ーヨー〇ドー的なあれだったのかっていうのもやっと分かりました。

クレヨンしんちゃんという物自体を近年あまり見ることがなくなってて最後に見たの少し前にロボとーちゃん(これもかなり良かったです)がテレビでやってた時だったのであぁ懐かしいなこの感じっていうのは大いにありました。今となっては亡くなられた方や主演が変わってたりと様変わりしていますからなおさらそう思うのかもしれません。

冒頭から振り返ってみると20世紀博に大人たちが夢中なってみんなおかしくなり子供たちが取り残されしんちゃんや風間君たちが本拠地に乗り込み野原一家が集結再起し21世紀を守るために奮闘するという構成でしたが見てるとあっという間でどのシーンも飽きがこないですね。

ひろしやみさえの様子が急変してしんちゃんがちゃんとしろって言ってるのに全然聞く耳持ってないところとか大人たちが嬉々としてトラックに乗り込んでいくとことかは今見てもゾクっとしました。

みさえが魔女っ娘の格好で番組撮るところや子供たちがスナック?に行って雰囲気酔いしながら変なドラマに興じるところとか追われてた時に屁意が堪えきれずすかしっ屁かますとことかバスでの暴走シーンとかひろしの靴を何度も嗅いで正気を保とうとするところとか今見てもやっぱおもしろいし素直に笑えるなぁって思いましたね。

バスのシーンはまさお君がこち亀の本田みたいになってたのめっちゃ笑ったしひろしやみさえがすげぇ勢いで逆走していくところとかロケット花火をボーちゃんの機転で乗り切るとことかエンタメだなーって感じで最高でしたね。あとゲートのとこで車がドンドン来て山になってくとことか今見てもすげぇなってなりました。あと運転のとこで一速とか二速とかこれ絶対当時分からなかったわって思いましたね。マニュアル運転のクラッチ云々のとこも免許取ってないとよく分かんなかった気がします。

ひろしが正気を取り戻すときの回想やあの夕暮れの街のシーンは直接経験したわけじゃないのになんとも言えないノスタルジーに包まれちゃいますね。

野原家でタワーの上階を目指すところというか鉄骨のシーンはみさえが自分が怖いはずなのにしんちゃん助けるとことかほんとカーチャンだなぁって思ったりひまわりがしんちゃんのズボンに手ひっかけてち〇こ丸見えになるところとかあーこんなだったわって思うと同時に今こういう描写って出来るんだろうかと思ったり。自分も他の家庭に漏れずガキの頃はしんちゃん禁止令あったなぁと思い出しましたね。

エレベーターでのひろしの家族がいる幸せをあんたらにも分けてあげたいくらいだぜってセリフに痺れたり(その後のチャコのパンツ見やがって!何色だった!ってとこでクスッとしました)みさえやシロが足止めしてしんちゃんが全力で駆け上っていくあのシーンはグッときますね。あのシーン含めなんですけど劇伴が全体的にめっちゃくちゃ良いのが素晴らしいですね... ... そして鼻血出して息切れしながらもケンの足を掴むしんのすけの姿とその後の台詞で一筋の涙が零れました。


今平成という時代が幕を下ろし令和という新しい時代が迎えようとしてる最中にこの作品を見直せたのはやはり良かった気がします。

過去と今を考えて子供の頃のように輝いた目で未来を見据えられるかと言われると確かに難しいところもあるのかもしれません。悲観的で目が曇ってしまうこともあるでしょう。
それでも私は今でも未来は明るいと前を向いて信じたいですし新たな文化や技術が生まれたり過去創作上での話でしかなかった物の実用化がされている今が割と好きだったりするのです。

自分が生まれるより前の時代が良かったよと言われて事実そうだったとしてもこれからの未来がそれを越えないと言い切ることはしたくないんですよね。

当時ならできなかったであろうプライムビデオという技術で過去の名作であるオトナ帝国を見るというこの行為自体がまさに時代の変遷だなと感じています。

これからも現在過去未来と色んな作品を見て素敵なところを語っていけたらいいな。
平成の時代は良かったのに令和ときたら...って愚痴をこぼすより自分の中の大事な物は大切にしつつ感性をアップデートしながら平成のここもいいけど令和のこれもすごいよね!って思えるそんな人間になりたいと思います。

これからも良い時代でありますように。

駄文締め

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