2016年2月16日火曜日

コードギアス 亡国のアキト 感想

この前コードギアス亡国のアキト第5章を見終えてシリーズ完結したので感想をば。例の如くネタバレは各自で回避よろしこ
 とりあえず軽くこの作品の説明をしますと2006年にテレビシリーズ作品として放映されたコードギアス反逆のルルーシュ及びその続編のR2のスピンオフ作品となっています。

 自分は放映当時くらいからのシリーズファンでありアニメはもちろん漫画や模型雑誌の記事やDS、PSPのゲームや小説等全部ではないにしろ各所チェックしてる程度の人間です。このたび企画当初から気になっており世界観を共有している作品だったので1章公開時よりずっと追い続けていました。
 
 結論から言うと10年に一度の駄作じゃないですかねこれは。全部劇場で見た人間ですけどここまで金返せって思ったの生まれて初めてっす。いやマジで。
正直3章あたりから正直きついなって思って見るのやめるか悩んだんですけど4章の段階で見限るべきだったかなと。期待してたんだけどなーこれじゃないよ、ある程度楽しめた部分はあれど見たかったのはこれじゃない。


映画の最中あまりのクソ展開に思わず席立って劇場出ようとしてしまうほどだったのですが全5章通じて素晴らしかった物もあります。
それはオレンジさんの制作していた3DCGのKMF(ナイトメアフレームという架空のロボット兵器)戦闘シーンです。これに関しては1章から5章までもう文句のつけようがない。近年では蒼穹のファフナーEXODUSやバディ・コンプレックス、銀河機攻隊マジェスティック・プリンスなどのロボの3DCG等を担当している会社さんです。3DCG制作アニメが増えサンジゲンさんやポリゴン・ピクチュアズさん等様々な所に注目が集まっているいるとは思いますが、個人的にはイチオシがオレンジさんです。どの作品に置いてもハイクオリティかつこだわりのあるロボ戦闘を描かれていて、ロボは手描きじゃないとダメ!っていう老害にへー3DCGロボも中々やるやんけって思わせられるとすればここじゃないかと思うくらい。とまぁそのくらい信頼している所が今回担当していたとあってやっぱり戦闘シーンは目を見張るものがありました。

アレクサンダという今作から登場したKMFが可変式のものというのもあり、人型時と4足時のメリハリやその動きにこだわりを感じました。それ以外にも本編1期で出てきたサザーランドやグロースターといった機体もとてつもなくかっこよく描かれていて大満足です。今回のKMFで言えばアシュレイのグロースター、アレクサンダ・リベルテ、アフラマズダあたりのデザインは特に好みです。
ランドスピナーでの地上滑走は脳みそから汁出そうになりますね。また本編でもそうですが、所属によって武装やカラーリングなどのバリエーションが豊富なのは見てて飽きないから良いですね。

各種ギミックやカメラワークやエフェクトも凝っていて見ごたえ抜群です。
どれもおすすめなのですが、やはり2章の市街地戦闘、3章のランスロット無双、5章の城防衛戦は見どころの塊でドライアイ覚悟で目を見開いて見るくらいでした。
個人的にはもうガンダムイボルブみたいな短編のハイクオリティ戦闘集とかにしとけば良かったんじゃないかと思うんすがね... ...
あと強いて他に良かった点を挙げるならばキムタカさん原画の3章か4章のレイラの踊りのシーンと5章のジャンのおっぱい それだけ


 今作見てると改めてスピンオフの難しさを感じた。世界観を共有したもののそれとは違う物語を築き進めそれを着地させて単独の物語としても成り立たせなければならない。
整合性についてはゆるめのガノタ(ガンダムオタク)なんで基本気にしないんでかまわないんですが、それならそれで単独の物語としてきちんと話描いて欲しかったなぁと。
見終えてみて結局ヨーロッパ舞台にして新しく部隊作って描きたかったものはこれなのかと。
途中からはなんかもう好きなシーンが先にいくつかあるから組みあわせて後からてきとうに話作ろう感が凄まじいんすよね。あとそれぞれの章の時間経過が詳しく分からないんでアレですけどどう考えてもキャラクター各位の変化の仕方おかしくないかと。どうしても違和感が拭えない。イベントが起こって成長なり変化するのは分かるんだけどそれが突飛すぎて本当に同じ人がキャラクター描いてるのかなって思う。なんか何人かでそれぞれが思い描くキャラクターを章ごとにブっ込んでる感じする。
変化自体が悪いんじゃなくてえっこれでこんなこと急に言うやつになるか?お前ってそんなキャラだっけ?ってのが最後までに死ぬほど多かった。特に最終章なんてお前ガワだけ借りた別キャラだろってちょくちょく思ったぞ。
あとはスザクやルルーシュ(ジュリアス)やロロは結局なんで出したんだあれいらなくないか。ファンサービスとか時系列や世界観の共有的な記号でしかなかった気がするんだけど。
とにもかくにも他に割く時間があるならキャラの掘り下げ進めるとか着地点あんな投げやりううんこエンドにするとかじゃなくてもっとやり方だっただろー。
最終章でまた新たに分かったような超設定っぽい何か(レイラ関連)は考察する気すら起こらんので他の人に任せる。というかもう知る気もない。

今はこの作品を一刻も早く忘れたい気持ちと10年に一度のクソとして未来永劫記憶に残すべきかがせめぎ合っているのである。
まぁそんな感じでした。ファック


ランボー怒りの駄文締め

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