2016年4月9日土曜日

たまゆらについて

さてお久しぶりの更新です。前々から書こうと思っていたのですが先日たまゆら~卒業写真~ 第4部 朝-あした-を見終え、たまゆらシリーズの完結見届けたため記事にしようと思った次第です。今回は思い入れがひとしおなので少し長めになるかも。


 まずたまゆらについての簡単な紹介をば。この作品は元々OVAとして2010年に発表、発売されました。そこから徐々に人気が出てファンを増やしながらテレビシリーズ1期2期と放送されついには劇場版の公開となった作品であります。
 写真好きの女子高校生である沢渡楓が汐入から竹原へとやってくることになり、そこで出会った友達と大切な思い出を紡ぎつつそれぞれのまだおぼろげな「夢」を追いかけるといった物語です。(wiki参照


 自分はこの作品の発表当時からのファンです。以前ARIAという作品で佐藤順一監督のファンになっていた所に新作OVAを出しますとの発表を聞きPVを拝見しました。一目で好きな作品だなと思いOVAが発売されたときに生まれて初めてアニメのブルーレイディスクを購入しました。その予想通り素晴らしいものになっており非常に心動かされました。

 また、たまゆらを気に入った友人らと人生で初めて聖地巡礼をしたのもこの作品がきっかけです。OVAを見て自分たちで一から計画を練りお金を貯めて日帰りでしたが広島の竹原へ実際に足を運びました。本当にいいところでアニメに出てきた場所と同じところを歩いているという感動を味わえましたし、現地の人もとても優しくてこの作品のように温かく迎えてくださいました。アニメを見て来たの?と話しかけてくれたおばあさんとの事や舞台となったお好み焼き屋の店主さんにカメラで撮影してもいいですかって聞いたときにいいですよ!と快諾してくださった事、現地の方と仲良くなって一緒に瓦そばを食べたりした事は今でも良い思い出で分かれる時も名残惜しかったのを覚えています。
 つい数か月前には汐入の方も少しだけですが聖地巡礼に行くことができました。数年越しではありますがどちらの舞台にも行くことができたのはとても嬉しく思います。
 

 とまぁ初めてづくしの大切な経験をさせてくれた思い入れのある作品だったのですが、OVAを見て聖地巡礼してた頃は続編が来るなんて露ほどにも考えていませんでした。良い作品であることが徐々に広まっていったのか応援する声がドンドン大きくなりテレビシリーズ決定の報を聞いたときはとても嬉しかったのを覚えています。
亡くなった父親の辛い思い出に向き合いながら成長し、更には学校生活の中で様々な経験をしながら少しずつ階段を上っていく楓ちゃんらを父親のような目で追っていた気がします。
シリーズを追うごとに世界観を広げ、学年の変化、心境の変化、汐入時代の友人、家族、父親に関係のある大人たち、先生や先輩後輩様々な人たちとの物語が紡がれていきました。
そのたびに何度も心を打たれ言葉では言い表せない温かくて大切な何かを得た気がします。

一生こんな感じで続くような気がしていたのですが卒業写真(劇場版)四部作の報を聞き、ついに終わってしまうんだという寂しさもあり最後まで見守ることができるという嬉しさもあり色んな気持ちの入り混じった複雑な心境になりました。

 そしてとうとうたまゆら~卒業写真~の公開になりました。最上級学年に上がった彼女らは進路について悩み始めます。誰にでもある普遍的な悩み、一生こんな日々が続くような気がしていてもやはり時間が経てば直面せざるをえない問題です。この卒業写真ではそんな誰しもが直面する将来について真摯に向き合った作品になっていました。それぞれ違う道を模索しながら夢を固めていく彼女らは今現在迷いの最中にいる自分としてはとても眩しく見えました。かおるちゃんの悩み方はとてもリアルというか一番自分に近いかなぁと思いとても共感しながら見ていました。
 第4部は公開が延期しただけあって本当に素敵なものになっていました。OVAや1期2期を彷彿とさせるカットや楓ちゃんの成長具合、お母さんの苦悩など様々な部分でダイレクトに心に響き涙なしでは見られませんでした。見ていると作品との出会いから今までが走馬灯のように思い出され号泣&嗚咽で我ながらぐちゃぐちゃのひどい顔だったろうなと思います。
願わくば松来さんの声でちもさんを最後まで聞きたかったし結婚式を見たかった。それだけがどうしようもない心残りであります。

それぞれが自分の未来に向かって歩き出す様子を丁寧に描いており希望に満ちた終わり方だったため非常に満足のいく出来となっていました。作品自体は終わってしまいましたが彼女らの物語は時に悩みつまづきながらもこれからも続いていくことでしょう。

 第4部のスタッフロールのスペシャルサンクス的な欄で自分の名前を見つけた時はめちゃくちゃ嬉しかったです。イベントこそほぼ行けませんでしたが、こんなにも素晴らしい作品を応援できたという証を残せたことを心から誇りに思います。
余談ですが劇場に見に行くたびに上映が終わると自然と拍手が沸き起こるのは初めてでした。それもこの素敵な作品のファン故なんだろうなと思いなぜか自分も嬉しくなってしまいました。


 楓ちゃんたちの成長を最後まで見守れたこと、そして最後まで素敵な作品を作ってくださったスタッフ&キャストの皆様、優しく接してくれて作品にも理解を示してくれた竹原の皆様全てに感謝の意を示したいです。本当にありがとうございました。


P.S.作品は完結しましたが憧憬の路とかまだ見てなかったりするので今後も機会を設けて竹原へ足を運びたいなと思いまする。以上駄文締め

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