2014年11月30日日曜日

それでも世界は美しい 感想

前々クールの作品ですがこの前ようやく見終わったので少し綴っていこうかと。ネタバレ含まれると思うので嫌だって方はそっ閉じ推奨で。





原作は椎名橙先生が花とゆめにて連載している少女漫画作品です。

あらすじは雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女ニケ・ルメルシエ。ジャンケンで負けてしまった彼女は嫌々ながらも国のため、「晴れの大国」の太陽王リヴィウス一世に嫁ぐことに。しかも、即位して3年で世界を征服したと聞いたが、会った相手はなんとまだ子供であった。更には、退屈だから雨を降らせろと要求され反発するニケ。
しかし、共に危機を乗り越え信頼を深め、ニケは自らの意志でリビ(リヴィウス)のそばに留まることを決意する。互いに愛し合い支え合いながら、共に歩むニケとリビ。やがて、2人は正式な婚約者となり、運命の輪が回り始めるのだった。(Wikipedia引用)という感じです。

何気なく見てた作品なんですが素晴らしかったです。
正直言うと最初はリビの内面的な部分が分からないこともあってなんだこれって思ってて色々邪推しちゃってたんですがもう最後まで見るとそんな邪な気持ちなくなりましたわ。ニケとリビが本当にお似合いで心の底から幸せになってほしいと思えるキャラクターになってました。

世界観の構築も良く、特に雨と晴れという対比関係やそれに付随するファンタジー的な要素も良かったです。っていうのもニケ姫には特殊な能力があって「雨を降らす」というものなんですが、アメフラシの歌のシーンで作品にグッと引き込まれたんですよね。もちろん美しくて目を奪われたというのもあるんですが、リビと同じように心の奥深くに染み入ってくるようなそんな歌だったんです。

リビは幼くも王という立場で仮面をかぶり人に気を許すことなく無慈悲で冷酷な人間でした。しかし、ニケと出会って共に過ごし打ち解けていく中でだんだんと性格が変わっていきます。序盤は花を見てもただの花だと切り捨てていたリビが終盤では「美しさ」を理解できるようになってたのは良かったですね。ニケ姫は普段はガサツとかなんとか言われてますけど、行動力があって美しくリビが惚れるのも無理ないくらい魅力的でした。何気にニケが気付かずリビが嫉妬したり怒ったりシーン見てやってること自体はあまり良くはないんですが子供っぽくて可愛いなぁと思ったりしました。

一見すると相反する2人が様々な出来事を乗り越え絆(愛情)を深めていく様が本当に印象的でした。リビを意識するようになったニケ姫はすっごい可愛くて、終盤でのキスシーンは愛情が伝わってきて見てるこっちが恥ずかしさと満足感でいっぱいになるようで近年で一番良かったと断言できます。バルドやトハラやキトラも良いキャラクターでした。トラブルを起こすけども本当は当人のことを思っているが故というのが分かったのできちんとそれぞれのエピソードに決着がついてよかったです。特に最後の雨の公国での別れのシーンはグッと来て思わず涙してしまいました。

困難を乗り越え2人が自分自身の意思で互いが大切だと思えるこの関係性が素敵でした。
「それでも世界は美しい」というこのタイトルに込められた意味を少しでも感じ取ることができたかなと思います。



余談ですがやはり少女漫画原作だからと切り捨てるには惜しい作品は多いですね。夏目友人帳、君に届け、今やってる暁のヨナ等は好きだし。仮にターゲット層じゃなくても手を出すことは大事っすね。これからも素敵なアニメに出会えることを信じて今回の駄文垂れ流し終了

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