2015年1月5日月曜日

カレイドスター

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。

本当は年内にあげる予定だったんですが体調崩したり冬コミやライブ参加でのバタバタがあり更新できず... とまぁ言い訳しつつ本題へ。
バンダイチャンネルでずっと視聴していた「カレイドスター」シリーズを見終えました。(カレイドスター ぐっどだよ! ぐぅーっど!だけ未視聴)

何を隠そう私が前々から見たいと思ってバンダイチャンネルの有料会員になったきっかけのアニメであります。気になっていたのはアニメスレ等で名作とよく名前が挙げられるのもそうですが、何より私の敬愛する佐藤順一監督の作品であったからなのです。

構成としては第一部のカレイドスターそして第二部のカレイドスター 新たなる翼と続き、OVAのカレイドスター 新たなる翼 -EXTRA STAGE-「笑わない すごい お姫様」と同じくOVAのカレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜となっています。


まず第一部のあらすじからざっくりと紹介をば。
 幼い頃見たカレイドステージに影響を受け、自分も人を楽しませるこんなキャストになりたいと夢見て単身アメリカへと渡った主人公の「苗木野そら」 紆余曲折ありカレイドスターへ入団したそらへ様々な苦難が待ち受けるが、根性と明るさとひたむきに努力する姿勢で乗り越え周りの人間をも少しずつ変えていく。そんなそらが成長し、カレイドステージのトップスターである「レイラ・ハミルトン」と幻の大技を完成させるまでが描かれる。

続いて第二部の紹介をします。
 メイやレオンを加えた新カレイドステージの中で、そらが時に悩み時に進みつつ真のカレイドスターへの道を歩んでいく。

OVAの「笑わない すごい お姫様」は主要キャラであるロゼッタにスポットを当てた話になっており、OVAのレイラ・ハミルトン物語はその名の通りトップスターのレイラ・ハミルトンへとスポットが当たる物語になっています。

 見終えてみて名作と謳われるだけの力を持った作品であるということと、作品に影響を受ける人間が多数いるということがよく分かった作品でした。とにかくそらの前向きさに心を打たれ自分も頑張らなきゃって気分になるそんなアニメでした。そらの魅力はもちろんの事ミアやアンナをはじめとするそらを取り巻くカレイドステージの面々、そして何より第二部まで通して第二の主人公であるといっても過言ではないレイラさんの存在とその魅力なくしてこの作品は語れないと感じました。

 第一部はそらが苦難を乗り越え、周りに良い影響を与え変化させつつ成長していくスポ根要素の強いメインストーリーとなっています。しかし他のカレイドステージのキャストの話であったり、そらの家族の話であったり、昔の友人との話であったりとキャラの掘り下げもしっかりとありサブストーリーも十分楽しめる話になってました。特に良かったのはアンナの父親の話とそらの育ての親、そしてその子供に関する話です。家族愛の話はグッと来てしまう性分なので少し泣いちゃいました。同時に本当の家族とはなんだろう、家族の絆とはといったことも考えさせられました。
そして物語に引き込まれたのはユーリの裏切りと過去話です。そこから物語が急変してどうなるんだろうと思うようになりました。オーナーが代わり旧メンバーが締め出されそれでも懸命に演じていく中、レイラがそらを徐々に認めていく様が非常に良かったです。遊園地での仮面スターは父親に反発してでも燃えるようなステージで演じたいというレイラさんのパフォーマーとしての本気度が垣間見えましたね。最初は覚悟もなく中途半端に見えていたそらを嫌っていたレイラさんでしたが関わるにつれどんどん変化し、ライバルとなり、パートナーになるという過程が本当に良かった。そこから幻の大技を本気でやり遂げるという気概がそら、レイラさんの両者から感じられました。過酷な特訓の末にモノにした幻の大技は本当に素晴らしく、劇中の観客と同じようにスタンディングオベーションしておりました。その後肩を壊しプレイヤーとしての道が断たれた後の「私の夢になってよ、そら」というセリフはもう涙無しには見ることができませんでした。
 第二部では癖の強い新キャラが多数登場してそれぞれのキャラクターが別の道を進んでいく中、レイラさんという心の支えをなくしたそらがどう動くかが見物だったと思います。自分の道は本当に正しいのか、レイラさんからの期待をどうするのか様々な苦難の中で目標を見失ってしまい一度は立ち止まってカレイドステージを去ってしまいそうになります。それでも今まで関わった様々な人との繋がりを通じてもう一度立ち上がり、自分の本当にやりたい事を見つけ、レイラさんにあなたとは違う道を歩きますと宣言してからのそらはすごかったと思います。正直に言うと2部の途中あたりで自分にも迷いがあり、そらはこのままでいいのか?僕自身レイラさんのキャラクター性が好きだったこともありレイラさんとは違う道を歩んで正解なのかということを考えていました。しかし、気づきました。夢というものはそれぞれが持つものであり、誰が正しくて誰が間違っているなどということは無いということです。そら自身が見つけた争いのないステージという愚の骨頂ともとれる目標に向かって突き進む姿は本当にかっこよかったです。愚者から真のカレイドスターへの変化を如実に感じ取れたというんでしょうかね。
一部界隈では新たなる翼になってからメイやレオンの存在でシリアスさが増したという意見やキャラクターが嫌いだだのの意見があるとは思いますが、個人的にはレオンもひどいことをしていたとはいえ元から何もかも悪かったわけではないでしょうしどちらかといえば悲しいという気持ちが先にきました。メイに関しては我が強く口が悪かったりもしましたが己の信念がしっかりしており、努力家でなんだかんだ2部でのそらの良きライバルとなってくれた素晴らしいキャラクターではないだろうかと思っています。片腕を怪我しても執念で這い上がり新たな技を完成させたり、己の技を磨き勝負にこだわることから観客へと目を向けるようになり良い意味で変化したところがとても印象に残りました。ロゼッタの良い師になりそうでしたしね。
第50話でレイラさんがそらの前に大きな壁として立ちふさがり天使の技で競い合い、レイラさんがそらを認めたシーンから51話のラストの約束の場所へ最終回Verはもうボロボロになるくらいまで泣き崩れました。
 OVAの「笑わない すごい お姫様」ではロゼッタが主役として選ばれたステージ描かれておりカレイドステージの将来像的なモノも若干示唆されているんじゃないかと思います。最初に見た時はただのゲストキャラだと思っていたんですが本編の終盤まで物語のメインに位置することになったのは驚きでした。同じサトジュン監督作品のARIAのアイちゃんもそうですが主人公に影響を受けて後輩的な立ち位置に来るキャラクターって素敵だなって再認識させられました。これからも彼女たちの物語は受け継がれて続いていくんだなというのが感じ取れて好きです。
 もう1つのレイラ・ハミルトン物語ではもう1人の主人公レイラさんがメインに描かれており、レイラさん自身が自転車旅の中で様々なことを思い考えることとなります。ずっと自分に厳しく徹底的ともいえるストイックさを見せていた彼女が涙を流したシーンは本当に印象的でした。父親のことも詳しく語られていたりと彼女目線での人生、ストーリーがきっちりと描かれていました。

総じてキャラクターの成長物語というだけでなく様々なキャラクターの群像劇的なおもしろさもあり、ただおもしろいだけでなくショービジネスの裏側や厳しい側面も描いている稀有な作品かなと感じました。

見ている最中自分も思い悩んでいることがあったのですがこの作品を見て、作品、キャラクターから多大なる勇気をもらったように感じます。そらの信条であるやってやれないことはない。やらずに出来たら超ラッキー!やるとなったらやるしかない!ない!ない!!は素晴らしいスタンスで自分も見習ってとにかく挫折しても悩んでもくじけそうになっても頑張ろうとそう心の底から思えるようになりました。同時にこのように人の心に訴えかける部分があるからこそ名作たる所以があり、今もなお愛され、作品に影響を受けて頑張っている人が多いんだろうなと感じました。

以上今回のgdgd駄文垂れ流し終了





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